Photon M3を購入して、1/24スケールのカーモデルをプリントできるようになった。まず最初にエクリプスクロスをプリントしたときは、スライサーにPhoton Workshop を使ったので問題なかったのかもしれないけど、Photon Wrokshop は使いにくいので、Chitubox でサポートをつけてからPhoton Workshopでスライスしてみた。ChituBoxのほうがサポートが規則的できれい。Photon workshop だと、欲しいところにサポートが全然なかったりするので、追加するのが面倒。(追記:ChituBox のバージョンアップでPhoton M3がサポートされたため、今はChituBoxでスライスしています。)
以前作ったニッサンチェリーF-IIのモデルをリバイスしてみた。この車は子供のころ父が乗っていた。マフラーからでるエンジン音が結構大きかったので、夕方エンジン音で父が仕事から帰ってくるのがわかった。
ChituBoxでサポートをつけて、Photon Workshopでスライスした。
旧車は小さいので、Photon M3だと余裕。
そしたら、造形不良の連続。下の写真の右のようにサポートの強度不足で、FEPフィルムにオブジェクトを持っていかれる。左も一見成功したように見えるけど、リアバンパーが半分しか造形されていない。
試したことは次の通り。
1.レジンを変えてみた ⇒ ワンハオとSK本舗で違いはない。
2.露光時間(1.8s -> 2.0s -> 2.4s)を増やす ⇒ かえって悪くなった?
3.サポートの密度を増やす ⇒ 少し良くなった。
4.パネルヒーターでレジンを温める ⇒ 少し良くなった。
5.上記の3.と4.を両方やる ⇒ ようやくオブジェクトが脱落せずプリントできた。
室温が20℃もあるのに過熱が必要なのはちょっと問題がある。
オブジェクトがFEPに持っていかれるのは、ChituBoxのサポートの先端が細すぎるのかもしれない。設定画面でPhoton workshopと同じ値にしたつもりだったけど、もう少し太くしてみる。
あとフロントとリアウィンドウにサポートの跡が付くのが嫌だったので、サポートをつけなかったら2次硬化でウィンドウが変形してしまった。フロントウィンドウとリアウィンドウにも少しサポートをつけて、2次硬化後にサポートを除去して表面をモーターツールで研磨した
造形不良の原因
いつも装置に向かってオブジェクトの左側がビルドテーブルから脱落するので、サポートや露光条件の問題ではなくて、ビルドテーブルが傾いているのかもしれないと思ってビルドテーブルの水平だしをやってみた。
結論:左側のビルドテーブルのねじがすこし緩んでた。水平だしで解決。
追記:
もう1点、おかしな点がわかった。ラフトが水平に割れる現象があったが、スライサーの問題だった。ラフト傾斜角のデフォルト値30度だと問題が発生して、45度で解決した。また細いひものようなものが出力されたときは元のSTLデータに異常があった。STLファイルにエラーがあるとスライサーがおかしなデータを出力することがあるので、プリント前にスライスされたデータを確認する必要がある。
その後、塗装して完成までこぎつけた。1/24ニッサンチェリーの完成写真はこちら。
トミカと一緒に撮影。このトミカは実車用缶スプレーで塗装したので、当時の実車の色と同じ。
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